作品名：「涸沢の小屋」 作家名：畦地梅太郎 技法：木版画 制作年：昭和42年（1967年） 直筆のサイン・エディションナンバーが入っています。 エディションはA.P.版です。 ガラス板の額装です。 マージンに少しヤケやシミがございますが、目立つようなダメージではありませんので美品と判断しております。 版画サイズは約29.5×23cm 額装サイズは約53.5×41cmです。 畦地梅太郎《涸沢の小屋》 山岳版画家として知られる畦地梅太郎（1902–1999）の作品《涸沢の小屋》は、北アルプス・涸沢カールに佇む山小屋をモチーフにした一作です。彼の特徴である温かみのある木版表現と、力強い構図が印象的で、厳しい自然の中に息づく人間の営みを静かに、しかし力強く描いています。画面には、どこか素朴で親しみやすい山小屋と、その周囲を取り巻く岩稜や雪渓が織りなす風景が調和よく収められ、登山者の心の原風景を思い起こさせます。 畦地の作品には、山を「征服」する対象ではなく、「共に生きる」存在として捉えるまなざしがあり、《涸沢の小屋》にもその哲学が反映されています。山と人、自然と暮らしの距離を、やさしく描いた代表的な山岳版画のひとつです。 ※お値下げ交渉不可 ※ すり替え防止の為、返品不可